- Rusty James - (1995-1997?)
Miguel Andrade - vocals,guitar
Kai Bewersdorf - guitar (1997)
Pascal Heiduk - bass (1996-)
Rainer Ohst - drums
Past Members
Hans Joachim Witt - bass (1995)
Dirk Kusche - vocals,guitar (1995-1997)
※2015年9月17日追記
MörserのメンバーのDaniel GrabowskiさんとSven Nienaberさんが
参加していた時期があったそうです。
Danielさん(Assayでもベース弾いてた人)がベースで活動終盤に参加、
Svenさんは時期はわかりませんがギターでごく短い期間参加していたそうです。
あと真偽は定かではないですが、
同じくlove recordsからリリースしていたabyssのメンバーも参加していたとかいないとか。
ドイツはブレーメンのバンド、Rusty Jamesです。
活動は1995年1月~1997年頃まで。
ageのメンバーだったMiguel AndradeとRainer Ohst、
MEATのメンバーだったDirk KuscheとHans Joachim Wittの4人により結成されました。
バンド名はRumble Fishという映画の主人公の名前から取ったものと思われます。
DirkはMEAT以前はThe Tearless Beheadedというバンドで
活動していたみたいです。
またRusty Jamesを始めるちょっと前くらいにSystralが結成され、
そこでベースを弾いている御方でもありました。
さらにDirkはKuschelrock Studiosなるスタジオを所有していて、
自身の参加しているバンドはもちろんの事、PER KORO RECORDSやlove recordsなどの
数々のバンドのレコーディングもしている人なんです。
akephalとかshikari、QueerfishもDirkだったのね~。
あ、azureもそうですよ~。
そういえばshikariのCDを1枚だけ持ってた(level planeからの4曲入りEP)ので、
クレジットの所を確認してみたら親愛なる5人目のメンバーこと、
Dirk Kuscheみたいな感じでクレジットされてました。
いわゆるブレーメンサウンドと呼ばれるバンド群の音もDirkの手によって録音されていますね。
しかも前述した通り、自身はその一角を担っていたバンド、Systralのメンバー。
またAcmeのGregor Iwanoffさんと共にCHROME SAINT MAGNUSというレーベルもやっています。
マジゴイスー。
90年代から現在に至るドイツのパンク、ハードコアを語る上で外せない
超重要人物なんじゃないか(適当)。
それからMiguelはRusty James以前にABOLITIONでギターを弾いてたりもしました。
ちなみにABOLITIONですが、
ベースのCorey Von VilliezさんはEquality Recordsを運営していた人でもあります。
また彼女はボーカルのBernd Bohrmannさんと後にSTACKを結成したりします。
一方でギターのJens WagnerさんはHOMEMADE RECORDSを運営し、
ドラムのAndreas Huyhammerさんと共にNothing Remainsを始めたりしますね。
そんなABOLITIONのComplacencyというアルバムのインサートに映るMiguelの雄姿がこちらです。
あとMiguelはRusty Jamesでは曲作りの中心だったようです。
※2016年11月21日追記
どうやらHans Joachim Witt、通称Hajoさんというのはここに書かれているDirkの証言によると
MörserやCarolなどのメンバーとして活躍したAndré Wendelkenさんのことだそうです。
※2015年8月7日追記
ageやらABOLITIONが参加したライブのフライヤーとそのライブでの写真が
置いてあるサイトを見つけてきたので、よかったらどうぞ。
age1 age2 age3
ABOLITION1 ABOLITION2
で、音源はドイツの超重要レーベル、love recordsより1995年にRusty James 7"を、
そして1996年にsave the last dance for me 12"をリリースしています。
アルバムは1996年リリースとなっていますが、
レコーディング自体は1995年の9月にされたそうなので、
ここまでの音源でのベースはHans Joachim Wittが弾いてるものと思われます。
で、途中バンドを離れることになったHans Joachim Wittに代わり、
azureでギターを弾いていたPascal Heidukがベースとして加入。
ちなみにこのアルバムのアートワークに使われている写真は全てPascalが撮ったものです。
めちゃくちゃ個人的な話ですが、
アルバムの1曲目のBirthdayという曲が死ぬほど好きなんですよね~。
歌詞もめちゃくちゃ好きですし、何よりじわっとしたタメからの終盤のサビが本当に最高で、
感涙必死です。
トゥ~ナイ、ウィア~ウォ~キ~ン!!つってね。
みんな、シンガロングしようぜ!
てかトゥ~ナイ、ウィア~ウォ~キ~ンって字面、超アホっぽいな。
A Movieもたまらんですよ奥さん。
この曲の歌詞の全貌が知りたいんですけど7インチには触りの部分しか書かれていないし、
アルバムの方ではそもそもこの曲の歌詞が載ってないんですよね。
まあ他の曲もサビの歌詞しか書いてないやんけみたいな感じだったりしますけど。
それとこの曲、実は盤のレーベルに書かれている曲目の所では
A Movie(for Robert)になってるんですよ。
あとApril RustからのDry Tongueの流れがヤバい。
前半の畳み掛け方もヤバいけど。
まあ結局全曲好きなんですけどね。
ちなみにアルバムの各所にちりばめられている語りというかセリフの部分は、
最初の方にも書いたバンド名の由来になっている映画、
Rumble Fishから引用されているものです。
例えばBirthdayの冒頭の部分はここの3:00くらいからの所を引用したものです。
てかyoutubeってなんでもあがってますね。
それとコンピにも参加していて1997年7月にstrategoのメンバーのDylan Ostendorfが
中心となって刊行されたファンジン、Stratagem #2に付属された
WORLD DOMINATION in Thirteen Easy StepsというコンピCDに
kidney beanという曲を提供しています。
ちなみにDylan OstendorfさんはHeartattaCkにも参加していた人みたいですね。
そしてこのファンジンが出た頃には既にDirkはバンドを離れてしまっていたようです。
ファンジン内のkidney beanの歌詞ページ(最初に貼ってある画像の2枚目)で、
その事について軽く触れています。
あとこのとあるブログのコメント欄になにやら情報通的な人がlove records周辺について
色々へぇ~な情報というか噂?を書いてくれていて、その中で未発表曲があるぜ的な事も
書いてくれてますね。
聴きてぇ~。
Rusty Jamesが出てたライブのフライヤーを見つけたので貼っておきます。
その1 その2
それとこの画像が置いてあったサイトなのですが詳細はよくわかりませんが、
Equality Recordsから7インチをリリースしていた
これまたドイツのナイスなバンドであるMALVAに関するサイトのようです。
てか公式ホームページかこれ。
MALVAの出たライブのフライヤーが見れたり、音源がダウンロードできたりするので
よかったらチェックしてみてください。
youtubeからRusty Jamesの音源です。
youtubeにライブ動画が1つだけあがってました。
1997年3月のライブだそうですが、Dirkがバンドを離れた後のようです。
音源で聴くよりなんだかMiguelの声が意外と照りっとしてますよね。
青いテレキャスターを弾いている大柄の人が
ファンジンで少し触れられていたKaiこと、Kai Bewersdorfさんです。
歌の入りのとこでなぜかガッツポーズを取ってるのが可愛いらしいKaiですが、
実は前回のkubiakの記事で最後にちらっと名前を出した
Turnipというバンドでギターを弾いている人でもあります。
リンク先の音源のジャケットはPascalが撮った写真を使ってるそうです。
しかもこのジャケの女性、なんとMiguelのガールフレンドだとか。
ソースはここです。
ついでにageのライブ動画を発見してきたのでこれも貼っておきますね。
メンバーのその後ですが、Miguelはご存知の通り、
ageで共に活動していたHauke Hirsingerと再び合流しAssayを結成します。
Assayでググると、あるサイトでRainerもメンバーだったみたいに書かれていますが、
自分の持ってるLPのインサートにはメンバーはGrabi、Fabian、Leif、Miguel & Hauke
と記載されているのでそれが本当かどうかはわかりません。
ちなみにGrabiはMörserの4人いるボーカルの内の1人、Daniel Grabowskiさんのことです。
FabianとLeifについてはわかりません。
またDirkとKai(違うKaiの可能性もあり)、Rainerの3人により、santiagoが結成されます。
PascalはCeruleanで活動します。
AssayもCeruleanもsantiagoももちろんDirk録音です。
ちなみにCelureanはthe Delta Connectionというバンド名に改名後、
さらにバンド名をPilots in Parisへと変えたりします。
Hans Joachim Wittは全然わかりません。
それとたぶんですがFUKINGというバンドにも誰かしら関わっていたかもしれません。
てか、このFUKINGというバンド、kassiopeiaのメンバーも参加していたらしいですよ!
kassiopeiaもlove recordsリリースのナイスなバンドなのです。
ちなみにkassiopeiaのメンバーはのちにthe shampooというバンドを結成していて、
そっちはSwing Deluxe RecordsとEarthWaterSky Connectionから音源をリリースしています。
そんな豪華なメンバーを含むFUKINGというバンド、
リンク先のブログにも書かれている通り音源を一切リリースせずに解散してしまったみたいですが、
レコーダーで4曲ほど録音したものがあるらしく、
それをダウンロードできるようにしてくれていた様なんですけど、
残念ながらリンクが切れていますね。
ここまで書き並べたバンドは全部90年代後半のものです。
2000年以降としてはDirkとKaiはThank You Good Nightというシャレオツ
かつ大人なイキフンプンプンなバンドをやっていたようです。
Pascalは映像ディレクターとしてこれまたシャレオツな感じで活躍している模様です。
バンドはもうやらないのかな。
それ以外の人たちの最近についてはよくわかりません。
MiguelやRainerはもう音楽に関わってないのかな。
おまけでHaukeの最近のバンドを2つほど貼っておきますね。
最近といっても3年ほど前のものですが。
MizanthropとZodiacです。
それと今回ドイツな内容なので、これまた大好きなバンドである
青臭さ全開のナイス90'sエモなcyanもぜひ聴いていただきたい。
cyanの音源のジャケって同じ音源でもDIYなアートワークで色んなバリエーションがあるんですよね。
ちなみにこのcyan、The Robocop Krausのメンバーとして活躍する
Thomas LangさんとJohannes Uschaltさんが参加していたバンドでもあります。
この2人はさっきex-kassiopeiaなthe shampooのリリース元として紹介した
Swing Deluxe Recordsの運営もしてました。
The Robocop Krausにはmaggatというバンドをやっていたメンバーも参加しています。
ついでにDON QUICHOTEのメンバーが参加しているらしいLaura Marsも貼っとこ。
125, rue montmartre、nothing left to grasp、KURT(pre-Ten Volt Shock)、
sometree、dandeleonとかも忘れたらアカン。
Rusty James同様、love recordsからリリースされているspringhillもおすすめですよ。
しかもこのspringhill、リンク先のbandcampを見てもらったらわかると思うのですが、
なんと日本のSP RECORDSからディスコグラフィーCDがリリースされています。
まだ買えるのでこれを買わない手ははっきり言ってないです。
あと現在も活動しているTHE NOTWISTというバンドが1990年にリリースしたファーストアルバム、
かっちょええです。
最後にlove recordsに関して、
メールオーダーのリスト(最初に貼った画像の6枚目)の最後に載っている
SHERRY(-beth sacks)というバンドが超気になりますよね。
調べたところ、ネット上にリアルに情報皆無系なバンドのようです。
love recordsを愛している身としてはいつか聴いてみたいよな~。
というかlove recordsのリリースはこれで全部なのだろうか?
どうなんでしょう。
そもそもlove recordsに関する情報が少なすぎますね~。
love recordsからリリースされている作品を見ると大体loveのロゴがあって、
その左右にSummersaultとRefugeって書いてあるんですよね。
で、そこにはさらにそれぞれの住所と人物の名前が記されているんです。
この2つは一体何なのかというと、
SummersaultはHolger Ohstさんによる書籍やファンジンを扱うメールオーダー、
RefugeはAndre Pawelzickさんによるテープやレコードを扱うメールオーダーらしいです。
2つ合わせてlove recordsって事なのでしょうか。
でもSogのLPではloveのロゴとAndre Pawelzickさんの名前と住所だけになってるんだよな~。
あ、リンク先は最近できたであろうSogのbandcampです(しかもフリーダウンロード可)。
まあ普通に考えたらここからはAndre Pawelzickさんだけでlove recordsを担ってたとか、
そんな感じなんですかね。
けどその書かれている住所がRefugeのじゃなくて、
Rusty Jamesのコンタクト先と一緒なんだよな~。
なんだかややこしいな~。
もしかしてRusty Jamesのメンバーの誰かがlove recordsの運営に携わってたとか?
違うか。
あとHolger Ohstさんに関してこんなブログが見つかりました。
このブログによるとHolger Ohstさんはold glory recordsのオーナーと
フラットをシェアしてたらしいです。
そういう繋がりもあってAbyss / Iconoclast split 7"がリリースされたのかな。
てかold gloryのオーナーって誰じゃいと思って今調べてみたら、
こういうページを見つけました。
Iconoclastでギターを弾いていたKevin Sabareseさんが元々のオーナーだったんですね。
あとこのフラットってさっきのとあるブログで情報通の人がコメント欄に書いてた
HC punk houseのことだったりしてと思ったんですがどうなんでしょう。
ちなみにold glory recordsはあのPolicy of 3やAssfactor 4などをリリースしたレーベルです。
Holger Ohstさんは、今はこんなことしてるんですね……。
Holgerパイセン、足フェチっすか~。
足もいいけどRusty Jamesのディスコグラフィー音源出してよ。
Andreさんも何してるか知らんけどマジでよろしくお願いしますよ。
※2015年8月12日追記
SHERRYについてもう一度調べてみました。
これだという確信を持てるような情報は見つけられませんでしたが、
もしかしてこのバンド?みたいなのを見つけてきました。
まずはこちらをご覧ください。
これはかつてイギリスのThe 1 in 12 Clubというライブハウスで行われたライブのフライヤーです。
なんと公式ホームページ内でアーカイヴしてくれていてそこから画像を引っぱって来ました。
いますね、SHERRY。
人違いかもしれないけども会いたかったよ、SHERRY。
それとこういうのも見つけてきました。
ページ中盤くらいに名前があります、SHERRY。
どうやらベルギーのバンドのようです。
ここに載っているライブ情報はベルギーのVort'n Visという一応カフェ?のものなのですが、
ライブができるスペースがあるようで、なんと90年代始めくらいから
国内外のハードコアパンクバンドにライブするための場所を提供するなどのサポートをしていたようです。
で、リンク先のブログはそのVort'n Visで90年代に行われていたライブがどういったものだったのか、
またそれはどういう人が関わり、どういう人が観に来ていたか、などを明らかにするためのブログらしいです。
素晴らしすぎ。
当時の事を知りたいという欲求を持った人の受け皿になってくれるのは、
自分みたいなのからしたらありがたいことこの上ないです。
日本にはここまでやってるサイトあるのかな。
長くなりましたが、今回調べて分かったのはこれくらいでした。
このSHERRYとlove recordsのSHERRYが同一のバンドかはわかりません。
が、時系列だったり共演しているバンド群を見るとあながち間違ってないんじゃないかなとも思います。
信じるか信じないかはあなた次第です(あの人)。
余談ですが自分、タレントのSHELLY好きです。
すみません、ちょっと嘘つきました。
かなり好きです。
こちらからは以上です。
以下ディスコグラフィーです。
- Discography -
Rusty James 7" (1995) love records
save the last dance for me 12" (1996) love records
WORLD DOMINATION in Thirteen Easy Steps (1997) STRATAGEM RIPCORDS